STOP!架空請求!迷惑SMS業者の最新手口とは?

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架空請求や迷惑SMSに気をつけて!という話は聞いたことがある方も多いかと思いますが、実際に、どのような手口なのかをご存じの方は少ないのではないでしょうか?

架空請求業者って、実際、どんな話で請求してくるの?

こんな疑問を感じたこと、ありませんか?

こちらでは、延べ30,000件を超えるご相談事例をもとに、架空請求業者の最新手口をご紹介させていただきます!
スマートフォンが普及してから、迷惑SMS・ショートメールによる架空請求の被害は増加の一途をたどっています。

被害を未然に防ぐために一番大切なのは「知る」ことです。

悪徳請求業者の手口を詳しく知ることで、事前に対処法を考えることができますし、万が一、トラブルに巻き込まれそうになった時にも、慌てずに冷静に対応してく心の隙間が生まれやすくなります。
事前に最新手口を知っていただくことで、少しでも被害を未然に防ぐことが出来たら幸いです。

 

きっかけは突然やってくる!?

最近の迷惑メールは、スマートフォンの普及に伴って、以前のようなeメールではなくSMS・メッセージへ移行しています。
架空請求業者は、有名企業名を騙って、どなたにでも当てはまるような内容のメッセージを送りつけてきます。

NTTよりお知らせ
ご利用料金についてお話したい事があります。
本日中に
(電話番号)
こちら迄ご連絡下さい。

こちらは実際にご相談者様から情報提供いただいた迷惑SMS本文例です。

事前の予備知識もない状態で、突然、このようなメッセージが届いたら、たいていの方が驚かれるでしょう。
そして、慌てて記載された電話番号へ連絡してしまいます。

しかし、ここでこの電話番号に折り返し連絡する事は、大変危険です。

架空請求業者は同じ文章のショートメールを機械的に一斉にばらまいて、折り返し電話してくる人を虎視眈々と待ち構えています。
ここで折り返し連絡してしまうと、この業者へ「私を狙ってください」と伝えてしまうことになりかねません。

  • 請求内容が気になってしまい、何のことなのか確認しようと思った
  • ちょうどネット通販でお買い物をしたので、勘違いしてしまった
  • 以前、成人向けサイトを利用したことがあったので、気になってつい電話してしまった

このようなご相談例からもお判りいただけます通り、折り返し電話させるように仕向ける心理的なトラップが、より巧妙になってきていますので、注意が必要です。

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なぜ折り返し電話したらダメなの?

もともと電話番号は知られているから、折り返しても問題ない?

と考えてしまい、電話をかけてしまったというご相談例がありました。
電話番号あてにショートメッセージが届いているので、確かに、ここだけ見たら、この方のおっしゃる通りです。

しかし、それでも、絶対に折り返し電話してはいけません!

折り返し電話してはいけない理由は、架空請求業者がショートメールを送ってくる方法を知ることで見えてきます。

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メッセージを送ってくる方法は?

架空請求業者がショートメッセージを送ってくる方法として、可能性は3つあります。

可能性1 完全ランダムで送ってくる

電話番号を

080-****-0001
080-****-0002
080-****-0003

このように順番にメッセージをばらまくという方法です。
可能性が無いわけではありませんが、このような効率が悪いやり方をしている可能性は低いでしょう。
また、実際のご相談例で、

メッセージが届いたので電話したら、名前を知られていた・・・

という内容もありました。
完全ランダムでの可能性は低いと言えます。

可能性2 うっかり忘れていたものがあった

人間の記憶はあいまいなことも多く、一年前のネットの利用履歴の話をされても、正確に記憶している人は少ないでしょう。

一年前のことなんて覚えてないよ~

架空請求業者は、このあいまいな記憶につけこんできます。
ですが、ちゃんとした会社からの請求であれば、基本的に請求内容が記載された請求書が書面で届くはずです。
ショートメールで連絡している時点で、うっかりの可能性はほぼゼロだと思います。

可能性3 名簿の電話番号へ機械的に送っている

この方法が一番可能性が高いです。
実際、個人情報の漏えいがきっかけで情報が横流しされているというニュースを耳にした事がある方も多いと思います。
氏名、生年月日、住所、電話番号などが記載された名簿に対して、機械的にメッセージをばらまいて、折り返し電話がかかってきた人を狙っていく、という方法です。
この場合、メッセージが届いた携帯電話から折り返してしまいますと、相手業者側に“名簿の答え合わせ”をさせてしまう形になります。

こんなこと、初めてだったから、慌てて電話しちゃった!

番号通知のまま無防備に電話する人はつまり、このようなトラブルになれていない人であることを伝えてしまうことにもつながります。

上記の理由から、どのような事情があろうとも、架空請求業者に折り返し電話してはいけないのです。

自分の個人情報を守る事は、あなた自身とあなたの家族の身を守る事につながります!

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架空請求業者の目的は?

架空請求業者は、

  • 個人情報の詐取
  • 金銭の詐取

上記の二つを目的として迷惑メッセージを送信しています。

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巧妙な話術で個人情報を聞き出す

架空請求業者は、不当に金銭を詐取するための手段として、まず、個人情報を詐取しようとアプローチしてきます。
大手携帯通信会社名やネット通販会社名を堂々と詐称し、内容を確認するための本人確認を名目に、名前や生年月日などを聞き出そうとしてきます。
最近の悪質請求業者は、大手一流企業の問い合わせ窓口と遜色ない、とても丁寧な対応をするケースもあるようです。

ここで架空請求業者が考えていることは「ターゲットとして狙いやすい人かどうかの選別」です。
悪徳請求業者の立場で想像してみてください。

名前を尋ねた際に、

  1. 偽名を名乗った人
  2. 本名を正直に答えた人

生年月日を尋ねて、

  1. 機転を利かせてデタラメに答えた人
  2. 素直に生年月日を答えた人

仮にあなたが架空請求業者だったとして、①番の人と②番の人、どちらを優先して選びますか?
どちらの反応の人が、悪質業者から狙われる可能性が高いのか、明らかですよね。

悪質業者は、電話をかけてきた人の反応をみて、ターゲットを選別しています。

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巧妙な騙しの話術で金銭を請求する

ターゲットの選別後、架空請求業者は金銭を請求をしてきます。
『このままだと法的手続きになる』とプレッシャーをかけてきます。
そして、あなたが身に覚えがない旨を伝えると、
『確かに登録しているが、利用の履歴は一切ないので、覚えていないのも仕方ない』
と、こちらの主張を一部認めるような話をするケースが増えています。
こう言われてしまうと、「確かにそうなのかも?」と考えてしまいがちです。
さらに、巧妙な仕掛けが『返金制度・救済制度がある』という話です。
『利用履歴が無いのであれば、一度支払いをしていただいても、救済措置として支払金額の95%を返還できます。手数料(?)として5%はいただきますが、残りの金額は一週間程度で返金手続きが取られます。』と、持ち掛けてきます。
面倒事は避けたいし、お金が返ってくるのであれば、、、と心理的に揺さぶりをかけて、惑わせる手口が急増しています。

当然、架空請求業者の話は全てウソ・デタラメです。

架空請求業者に払った金銭は、ほぼ確実に戻ってきませんので、絶対に支払いに応じてはいけません。

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支払い方法に不可解な点が多い

支払い方法に不可解な点が多いことも、架空請求業者の特徴の一つです。
弊社へ寄せられたご相談例から、実際の架空請求業者への支払い方法をご紹介します。

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個人名義口座への銀行振込タイプ

数年前に猛威を振るった、いわゆる「振り込め詐欺」の手法です。
ちゃんとした会社であれば会社名の法人口座、個人事業主あれば屋号+代表者名の口座が口座名義になっているはずです。
捨て口座として銀行口座を買い取り、口座が凍結されても別の個人名義口座に振込させるという手口です。
警察や銀行による被害防止の努力の甲斐もあり、現在、この手法は減少傾向にあるようです。

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手渡しでの受け取りタイプ

「母さん助けて詐欺」による被害の多くが、この手渡し受取タイプです。
受け子と呼ばれる金銭受取役が関係者を装って直接受け取りに行く手口です。
当然、詐欺ですので、絶対に金銭を渡してはいけません。

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レターパックで現金送れタイプ

こちらも一時期猛威を振るった、いわゆる「振り込め詐欺」の手法です。
通常、現金を郵送する場合は、現金書留専用の封筒を使用して、郵便窓口から発送しなければなりません。
もちろん、現金を入れた郵送物をポストに投函することはありません。
レターパック本体にも「レターパックで現金送れは詐欺です!」と記載されるようになったこともあり、現在、この手法も減少傾向にあるようです。

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プリペイドカード購入タイプ

最近主流になっている手法の一つです。
Amazonギフト券やiTuneカードなどのプリペイドカードを購入させて、カードの裏に記載されたPINコードを聞き出して金銭を詐取する手口です。
最近では、コンビニエンスストアのレジでも注意喚起があるため、1店舗につき5~10万円程度を上限に複数のコンビニ店舗で購入させるような手法が目立っています。

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ネットショッピングのコンビニ決済タイプ

最近主流になっているもうひとつの手法です。
ネットショッピングの購入代金などをコンビニ払いで支払いできるという、いわゆる「収納代行」サービスを悪用する手口です。
架空請求業者は、あらかじめ電子マネー(ビットキャッシュなど)のチャージや、換金性の高い高額商品の購入をしておいて、支払い方法としてコンビニ払いを選択、本来であれば自分自身でコンビニ支払いする際に必要な10桁前後の番号や記号をターゲットに伝えて、代わりに支払いさせることで金銭を詐取する手口です。
全国のコンビニエンスストアで24時間いつでも利用でき、利便性が非常に高いこともあって、最近急増している手法です。

これらに当てはまるようなら、即刻、支払を中断して専門家へ相談しましょう。

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まとめ

迷惑メッセージに対する、一本の折り返し電話が、これ程までのリスクをはらんでいるという事を知っていただくことで、いざという時にも浮足立つことなく、冷静に対応するための心のゆとりも生まれてきます。

  • 私の場合は大丈夫なのかな?
  • 自分の場合のリスクはどの程度なのかな?
  • このまま放置していても不安が残る・・・

など、気がかりな事がござましたら、お気軽に弊社の無料相談まで、お問い合わせください。

電話問い合わせ

弊社では、このようなネットのトラブル相談を専門に承っており、2023年4月に創業10周年を迎えました。
ご相談は完全無料(相談料無料・通話料無料)です!
また、ご相談は秘密厳守で承っており、法令順守を徹底しておりますので、まずはお気軽にお問い合せください。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。